花彩喜

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彼女への贈りもの

創業から10年。 おしゃれで洗練されたお店というよりは、下町の温かいお花屋さんって言葉がぴったり。 “お客さんの笑顔が見たい” その想いひとつでここまで歩んできた。 今では老若男女問わず、常連さんもたくさん。 でもその日は、はじめて見るお客さんがやってきた。 20代後半くらいかしら。 すらっとして優しそうな彼。

不安そうにキョロキョロしているもんだから、話しかけてみた。 「彼女へお花を贈りたいんです。」 待ってました!そう心の中で叫ぶ。 お客さんの雰囲気に合わせて花を選んでいくのは、私の大好きな時間だから。 かわいらしい子?それとも明るい子?贈るシチュエーションは? 花のイメージを引き出すために、時間が許す限り話を聞く。 「天真爛漫な彼女です。彼女がいると周りがパッと明るくなる。」 真っ直ぐな眼差しでそう話す彼。

彼のストーリーから段々と輪郭がはっきりとしてくる、彼女の姿。 そのイメージと花が持っている雰囲気、色、質感、形を擦り合わせていく。 照れ臭そうに花束を渡す彼、嬉しそうにそれを受け取る彼女、そんなことを想像しながら花を束ねるのが特別に好きだ。 できあがった花束を渡すとホッとしたのか、彼はとても柔らかい表情をしていた。 素敵な1日になりますように、そっとつぶやいた。